問題点や小児救急医療の現状を知り、適切な小児看護技術を提供しよう

小児看護技術を知ろう!

小児看護技術と一言で表しても、その内容や目を向けたいポイントはさまざま。乳児期・幼児期・学童期・思春期と幅広い年齢の子どもたちそれぞれに特徴や問題があるため、小児看護技術には深い知識と対応力、広い視野が必要となります。小児看護の特徴や救急医療の実情、問題点などをしっかり把握して適切な対応をしたいですね。

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小児看護の特徴は、その対象が幅広いこと。もちろん、主に対象とするのは新生児から思春期までの小児ですが、その家族への対応も行います。『子どもの病気』という強いストレスを受けているママ、『兄弟が病気』というショックを受ける子どもなど、支えてあげたい対象はたくさんいます。また、地域や看護職に対しての知識の共有を目的とした、講座や研修、研究活動も大切です。
幅広い対象に、多岐に渡る看護技術を求められる小児看護専門看護師。それぞれの特徴を捉えた上で活動することが求められます。

小児救急看護には、医療機関側と子どもの環境側の両面に問題が見られます。
医療機関側の大きな問題は、小児科医不足。少子化や激務の現状からなり手が少なく、さらに激務と医師不足に拍車がかかる悪循環となっています。子どもの家庭環境ある問題は、育児能力の低下や虐待などがあります。救急を受診する子どもの患者には、注意さえしていれば起きなくてすむ事故による怪我なども多く見られます。
一次救急がほとんどの小児救急では、看護師にできることがたくさんあります。子どもたちの様子を見て症状を把握する、急変を防ぐ、家庭環境を支援するなどです。小児救急の現場での看護師の活躍は、これから特に期待されるでしょう。

小児看護の対象である乳児期から思春期の子どもたちには、どのような病気が多いのでしょうか?それぞれの特徴や小児看護の問題点を知り、適切な対応でサポートしてあげましょう。
おおまかな特徴を挙げると、乳幼児期は自らの症状を訴えることができず、感染症などの病気が多い時期。体が小さくまだ機能が未熟なため、しっかり観察して適切な処置をしてあげましょう。学童期以降になると、免疫がついて病気は少なくなり、言葉での意思疎通もできるようになります。自分自身や周囲との違いについて考えるようになるため悩みが多く、精神面のフォローも大切。生活習慣の乱れが身体的影響を与えることもあるため、家庭環境や本人の意思を理解したうえで支えてあげたいですね。

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