小児ケアをさらに極めるなら!現場で活かせる資格をご紹介

小児看護専門看護師におすすめしたい資格


栄養サポートチーム専門療養士

栄養サポートチーム(NST)とは、入院患者がきちんと栄養を摂取できているかをリサーチし、低栄養状態の方に対して適切な栄養管理を行う医療チームのことです。
活動は、医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・臨床検査技師など多職種で連携して行われています。この栄養サポートチームに関わる際、有利な資格が栄養サポートチーム専門療養士です。
病気を患う子どもの中には、疾患の影響でまともに食事が取れない子や、病気の不安や環境のストレスで食欲不振に陥る子もいます。子どもの身体は発達段階であり、大人より抵抗力が低く大変デリケートです。それなのに十分な栄養を摂取することができなければ、今後の成長に悪い影響を及ぼしてしまいます。
そうした背景もあり、小児ケアにおいて栄養サポートチーム専門療養士は特に必要とされているのです。
また、栄養の知識は小児科のみならず、入院施設のある病院であればどこでも役立てられるため、スキルとして大きな強みになるはずですよ。

小児アレルギーエデュケーター

子どもの疾患として、年々増加しているのが小児アレルギー。
症例には、気管支喘息・アトピー性皮膚炎・食物アレルギーなど、原因・症状共にさまざまなものがあります。どれも長期に渡る治療とセルフケアが必要とされており、お子さんへの対応に頭を抱えているご家族は少なくありません。
そんな小児アレルギーに悩む親子をサポートするエキスパートとして誕生したのが、小児アレルギーエデュケーターです。
この資格は看護師の他、薬剤師・栄養士も受験可能であり、合格すればアレルギー疾患を持つ患者さんへの指導ができるようになります。
アレルギーは症状が不安定であり、常に不安がつきまとうものです。そのため、医師の指導だけでは十分とはいえない現状があります。そこで、アレルギーに詳しい医師以外のスタッフがバックアップしてくれるのはとても心強く、各所でニーズが高まっているのです。

尚、資格を取得するための必要条件として
・日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会の会員であること
・5年以上の臨床経験があり、その内2年6ヶ月は日本アレルギー学会専門医の下で臨床経験を積んでいること
・日本アレルギー学会専門医の指導の下、小児アレルギー疾患患者の指導実績が20症例あり、報告書を提出できること

などいくつかの規定があるため、受講前にきちんと確認されることをおすすめします。

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